無一居

写真レンズの復刻「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

香箋 G1 50mm f2 小店での作例

仕様 お寄せ頂いた作品  スピード・パンクロ Spped Panchroの復刻 - 2023.03.01

 英クックは、ガウス型の設計をオピックと命名し、そのうちの1つを映画用に適用したスピード・パンクロ シリーズ0を発売しました。しかし評判が悪く、ハリウッドへ出向いての考証を経て、新しいスピード・パンクロに至りました(ハリウッド標準 スピード・パンクロ「香箋」G1 50mm f2参照)。戦中にカラーフィルムに対応したシリーズ IIへと設計変更されるまで好評を得ていました。今回復刻したものは、シリーズ Iとはされていませんが、事実上1となる設計です。(すべて写真をクリックしたら拡大します)。

 完成して受け取ってすぐの2023.3.1に、宝塚大劇場方面へ向かい撮影いたしました。ライカM9で注記がない限り全て解放です。

香箋 G1 50mm f2 小林駅のスロープ
 スピード・パンクロのオリジナルは映画用のフォーマットなのでフルサイズで撮影すると暗角が出ます。しかしガラスの直径にはかなりの余裕があるので、単に大きくしただけで十分なイメージサークルが得られました。この図では明暗の対照が強いので、露出が中央の明るいところに合わせられると暗いところでは光量不足となるのですが、それでも左下角には暗角は出ていません。

香箋 G1 50mm f2 宝塚阪急
 阪急宝塚駅の改札を出ると正面に阪急百貨店があります。入り口中央の上部にこの表示があります。暗いところに掲げてあり、光を当てています。露出が強い光中心となり、周囲は暗く沈んでいます。明から暗へ急峻なグラテーションです。ここで見られる微妙なボケ味は、これはまさにスピード・パンクロならではのものです。なだらかに、ではなく、少しゴワゴワしています。収差があってこうなるので通常は見苦しくなりがちなのですが、品があるからこそ傑作とされているのでしょう。

香箋 G1 50mm f2 宝塚駅のモニュメント1
 スピード・パンクロは、そんなに簡単にグルグルボケは出ませんが、これぐらいの構図だと出ることもあります。対象を引きつけ、背景を大きく奥に追いやると出ます。距離があるわけですから、映画のような動きのある構図において、対象と奥が対等に近いイメージで扱われると焦点がボヤけます。流れる背景は動きが出るし、映画向けの収差です。

香箋 G1 50mm f2 宝塚駅のモニュメント2
 銅像の後ろ側から迫りますと、宝塚駅は距離が近いのでグルグルは出ていません。背景の硬質のボケはスピード・パンクロの特徴です。

香箋 G1 50mm f2 緑のポール
 手前から奥へのボケは距離がなだらかなので、硬質感が目立っていません。それほど癖はありません。あまりにキツイ収差が現れて困惑するようなことはないように抑えてあるため、映画用とは言え、ボケ玉には当たらないと考えられます。映画用としては、ですが。

香箋 G1 50mm f2 山と木と花
 映画というのは多くの場合、女優を撮ります。対象を浮かび上がらせると同時に、肌の欠点を消さねばなりません。そうするとこういう描写になる、儚くも凛とした表現になります。こうした狙いで設計されている映画用レンズは少なくありません。

香箋 G1 50mm f2 母と子
 建物の構造の陰に掲げられている作品のため、肉眼では少し暗いところにあります。右方向から外部の日光が差しています。奥行きがない構図なので自然ですが、かなり微妙な柔らかさも感じさせます。

香箋 G1 50mm f2 マンション
 ピントは左側の雨樋です。奥へは比較的距離がありますが、それほど強くボケるでもなく安定しています。暗い部分をじっとりと彫り深く描き、明るい背景は自然です。ここで明るい部分が騒がしいとうるさくなりますがそのようなことはありません。こういう構図を見ると、一見は普通のレンズです。

香箋 G1 50mm f2 雨樋2本
 今度は逆で、対象が明るく背景が暗い。暗い部分は少しボケが強く、主張を抑えています。

香箋 G1 50mm f2 階段
 また逆で、今度はよりコントラストが強い構図です。このような構図は基本、避けねばならないものです。対象が暗いので埋没してしまいそうですが、それを補う彫りの深さで描き切っています。

香箋 G1 50mm f2 鉄橋
 同じ階段でも屋外なので光量は全面で安定しています。この場合、ボケが顕著に現れます。対象をよりフォーカスするためにこういうボケは必要です。

香箋 G1 50mm f2 真実の口1
 平面、上から人工光ですが、建物の構造の陰とはいえ屋外です。硬い物質の撮影ですが、決して硬い印象にはなっていない、人物撮影を意識してのことですが、しかしそれにしても匙加減が秀逸です。傑作とされてきたのはこの辺りではないかと思われます。

香箋 G1 50mm f2 真実の口2
 彼を横からも見たい、大抵の玉は前ボケが汚いのですが、これだと気にせずに使えそうです。

香箋 G1 50mm f2 宝塚ホテルの入り口
 説明のし難い光のコンディションで、このような状況は建物の配置に関連して結構ありそうです。対象は明確であれど鮮明ではない、おそらく映画用のレンズでこれが最も重要なのではないかと思います。

香箋 G1 50mm f2 シャンデリア
 これも何とも難しい光の状態で、写真は光で撮るので、これは誰もが必ず考えるところ、手前のシャンデリアを活かしたいのでそこへ露出を合わせるべきなのか、少し考えてしまうような構図です。青と影の対照にシャンデリア、全てを活かしたい、現代のレンズなら優秀なコーティングでそれなりに撮れてしまうのですが、それでは人工臭がする、幻想的なボケ味、全てが欲しいところでこれは、何もやっていません。普通に撮っただけ、何もしていません。実にバランスが良い玉です。

香箋 G1 50mm f2 赤い階段
 単純なようで難しい構図です。なぜなら、階段と欄干、これは手前から奥まで等価なのです。つまり、全部が対象、だから絞ります。ですが、映画の撮影でありそうなこの図では、あまりに照明を明るくし過ぎることはできない、人物が動く、階段を降りるので通常の歩行より揺れます。ブレやすくなります。しかし、あまり難しく考えてはいけない。ここでは開放で手前の白いカーペットに焦点を合わせています。それでも背景のボケはほとんど主張していません。この辺りのバランスもさすがと思わせます。

香箋 G1 50mm f2 宴会場の椅子
 硬いのか柔らかいのかよくわからないボケ味です。いや、これはコントラストのある柔らかさなのでしょう。

香箋 G1 50mm f2 絨毯の壁画
 先ほどの階段を踊り場まで上がって振り返ったところです。さすが宝塚ホテル、劇場愛を感じさせる演出です。カフェでは貴族趣味を反映したアフタヌーンティーにおいて、タワーに積み上げられたたくさんのケーキが提供されます。

香箋 G1 50mm f2 テラス
 ホテルというより、むしろ結婚式場、武庫川沿いのテラスを中から見たところです。メルヘン的だがディズニーとは違う、大正時代ぐらいの日本人が考える欧州文化、独特の世界観を感じさせます。バウハウスとアールヌーボーにメルヘンを混ぜて東洋人が表現するとこうなる、という見本のような印象です。

香箋 G1 50mm f2 クリスタルを散りばめたシャンデリア
 有りそうで意外となさそうなクリスタルの配置、まさに「神は細部に宿る」を体現、全体としての表現も宝塚独特のものを感じさせます。清楚で有りながらゴージャスです。

香箋 G1 50mm f2 中世の城壁のような壁
 この描写、捉え方には、決して歴史を蔑ろにはしないという決意のようなものを感じさせます。そして、優しく包み込むように表現します。スピード・パンクロの特徴と言えそうです。

香箋 G1 50mm f2 枝とマンション
 空なので分かりにくいですが、グルグルボケが出ています。そのため中央のマンションはどこか幻想的です。この特徴を有効活用できそうな場面はありそうです。

香箋 G1 50mm f2 宝塚大劇場
 肉眼で見るのとは印象が違います。模型のような見え方です。だが、建物が表現したいのも同じ、表現がマッチングしている、リアリティ重視だと少し汚く見えてしまいますが、そういうことはありません。

香箋 G1 50mm f2 劇場の柵
 宝塚の世界が表された柵も見応えがあります。柵は細いので、ともすると背景のボケが妨害しそうですが、そのような感じではありません。

香箋 G1 50mm f2 回廊
 こういう構図では決してボケ玉ではない、そもそもスピード・パンクロをボケ玉と見做すには無理がありますが、このボケ方は現代のレンズにも通じるものがあります。

香箋 G1 50mm f2 小林一三銅像
 宝塚を作られた小林一三先生の銅像です。きちんと「先生」と書いてあります。関西商人でしょう。魯山人に、阪急百貨店で扱う作品は高過ぎるとクレームしたのも彼で、当然魯山人が黙っているわけがない、いずれにしても文化的貢献の大きい人です。グルグルボケが光を巻き込むとこうなるのですか。

宝塚音楽学校卒業式
 翌2日は偶然、宝塚音楽学校卒業式でした。報道によると式において小林先生の教えについて思い起こされたとのことです。

香箋 G1 50mm f2 枝と回廊
 物質の時間の経過をも捉えるスピード・パンクロですが、対象が植物であってもそこは変わりません。

香箋 G1 50mm f2 演者の銅像1
香箋 G1 50mm f2 演者の銅像2
 動きを感じさせたい時にボケが生かされる、その辺りもかなり考えて設計されているように見えます。

香箋 G1 50mm f2 手塚治虫記念館
 もちろん、レリーフにのみ光が当たってるわけもなく、だが光輝いています。ともかく、白を強調していこうとするところがあり、これはガラスの選択で表現しているものと思われます。

香箋 G1 50mm f2 宝塚音楽学校
 宝塚音楽学校です。中世ギルド時代に憧れを感じさせるデザインです。

香箋 G1 50mm f2 宝塚遠景
 風景になってくるとf2開放では厳しい、これだけf5.6で撮っています。右が宝塚音楽学校です。下の階には窓がありません。マハラジャの宮殿のようです。

香箋 G1 50mm f2 タクシーのベンチ
 歴史を語り過ぎるのもくどい感じがあるのですが、こういう表現を利用したノンフィクションはありますね。

香箋 G1 50mm f2 起伏のある道路
 どうしてか、何でか、平らにできない道路です。地震前からこんな感じだったように思います。こういうところを撮影するとドキュメンタリーのようになってしまいます。



 2023.03.04 ヘリコイドを全て繰り出し、レンズを外してフランジの前に抑えるやり方で簡易にマクロ撮影をやってみます。撮影距離は40cmほど、レンズの先端からは35cmぐらいとなりました。ライカM9です。トリミングはしていません。本レンズは色収差を足してある設計なのでマクロには基本不向きですが参考として。

香箋 G1 50mm f2 マクロで植物1
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物2
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物3
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物4
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物5
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物6
香箋 G1 50mm f2 マクロで植物7



 2023.03.08 岡山・伊部にて備前焼の窯元・小西陶古で20年以上職人をやっておられる先生に案内いただきました。そのため小西窯のみ見て参りました。

香箋 G1 50mm f2 陶古窯入口
香箋 G1 50mm f2 小西陶古の看板
 この二枚はf4~5.6ぐらいに絞っていますので普通に写っています。

香箋 G1 50mm f2 陶古窯の額
 軒下で少し暗いところです。オールドライカでよく言われるのが「空気が写る」ですが、これは「影を描き」ます。

香箋 G1 50mm f2 桃山時代の壺
 前ボケは普通使えないのですが、この玉はそれほど収差が強くはないこともあり安定しています。それでも後ボケほど美しいわけではありません。そこでガラスを重ねるとどうなのか?柔らかい幻想的な感じになりそうです。

香箋 G1 50mm f2 駐車場の表記
 正午前でしたので日差しが強く、そこへ開放で撮るものですから露出を抑えるとこのようになりました。繊細さが完全に失われています。にも関わらず、背景はしっかり「影」を捉えています。

香箋 G1 50mm f2 店内1
 背景がうるさい。スピード・パンクロ特有のボケが活かされていません。このような場合は少し絞り、対象範囲を広げ、ボケを抑えるのが良しと思います。ここは少し蛍光灯の光が青いようです。

香箋 G1 50mm f2 花瓶
 平面ですが僅かに奥行きもある構図です。ほのかな陰影の表現が日本の文化に合いそうです。蛍光灯にはかなり反応するようです。ライカM9のみの問題でしょう。

香箋 G1 50mm f2 店内2
 外から日光が強く射している構図です。収差が強い玉ではキラキラしてしまい潰れますが、一方で無収差では鋭い光がリアルに表現されてしまいます。その中間、ちょうど良い具合です。

香箋 G1 50mm f2 店内3
 モノクロ時代の玉ですから、彩度が下がっても良さそうです。この時に色収差が活きています。

香箋 G1 50mm f2 大型の壺
 肉眼ではもっと濃い色です。

香箋 G1 50mm f2 酒器
 太陽光に近いところでは現実の色になります。

香箋 G1 50mm f2 乾燥中の作品1
 店を通り抜けて奥に出ます。屋根はありますが半露天となり、制作が終わった作品を干しています。湿度がいけないようで、焼くまでの保管では十分な乾燥がないと焼成で割れるようです。

香箋 G1 50mm f2 乾燥中の作品2
香箋 G1 50mm f2 乾燥中の作品3
香箋 G1 50mm f2 乾燥中の作品4
 光の状態が少しずつ違う3点です。単に光を柔らかく受け止めるだけでなく、陰影も彫りが深いし、対象も浮かび上がらせます。かといって強すぎるわけでもなく控えめです。自然な落ち着きがあります。

香箋 G1 50mm f2 泥精製池
 比較的暗いところに鈍い光が射している構図です。レンブラント光のよう、絵画的に描いています。そしてこういう柔らかい光の下ではパステル調の色彩になります。しかし蛍光灯では光の種類にもよりますが狂うようです。

香箋 G1 50mm f2 扉の金具
 中庭よりさらに奥に進みますと工房です。室内に入ります。古い建築でも工房というのはなかなか見られないので珍しさがあります。

香箋 G1 50mm f2 職人1
香箋 G1 50mm f2 職人2
 結構職人がいて、それぞれ得意分野のものを制作しているようです。

香箋 G1 50mm f2 小さな花瓶
 小さな花瓶です。備前というと朱泥と言われますが、焼いてようやく朱色になるようです。

香箋 G1 50mm f2 登窯1
香箋 G1 50mm f2 登窯2
香箋 G1 50mm f2 登窯3
 工房より奥に登窯があります。これが最大級で、他の場所に穴窯という部屋の仕切りのない窯、登窯ももう一つあります。さらに小型、中型の四方窯、電気窯が複数と、とにかくたくさんの窯があります。窯内に棚を作って作品を並べ、下から焚き火で熱を送り、さらにあちこちに開いている穴から熱した炭を投入します。

香箋 G1 50mm f2 穴窯
香箋 G1 50mm f2 四方窯
 車で別の場所に移動し穴窯を見ます。内部が筒なので熱がすぐに上まで上がってしまい管理が難しいようです。しかし古典作品のためには必要なのでしょう。急ぐ作品もあるので小型の窯も複数あります。

香箋 G1 50mm f2 陶蔵
香箋 G1 50mm f2 青いアーチ型の窓枠
 また店に戻ってきて、今度は道を挟んで向かいにあるギャラリーの方を鑑賞します。

香箋 G1 50mm f2 割れた甕
 割れ方にインパクトがあったのか、入り口入ってすぐのところに置いてあります。

香箋 G1 50mm f2 店内4
香箋 G1 50mm f2 店内5
 こちらは建築が新しいということもあって充分な自然光で本来の色彩が出ています。

香箋 G1 50mm f2 陶芸家
 ここは2階もありますので続いて作品を鑑賞します。

香箋 G1 50mm f2 作品展示1
香箋 G1 50mm f2 作品展示2
香箋 G1 50mm f2 作品展示3
 ピンを前から後ろに段階的に移動しました。主題の引き立ち方が変わってきます。どれも使えそうです。

香箋 G1 50mm f2 作品展示4
香箋 G1 50mm f2 作品展示5
 いずれも光の扱い方が難しい構図です。1つ目は作品にではなく書き付けにライトを当てています。本来控えめであるべきものにスポットライトが当たっています。これは写真で何かを語るのは難しい、書かれている内容次第ではありますが、これだともう少し構図を変えるなり工夫が必要です。2つ目は光が強いので明確な影が出ています。しかしスピード・パンクロはこのような題材の処理が得意なようです。コーティングに頼らずに光学設計で陰陽を描きます。

香箋 G1 50mm f2 作品展示6
 レンズのヘリコイドを全部繰り出し、フランジから外して被せるように載せると、フランジの部分で数mm前に出ます。これでまたマクロ撮影を行います。

香箋 G1 50mm f2 作品展示7
香箋 G1 50mm f2 作品展示8
香箋 G1 50mm f2 作品展示9
香箋 G1 50mm f2 作品展示10
香箋 G1 50mm f2 作品展示11
香箋 G1 50mm f2 作品展示12
香箋 G1 50mm f2 作品展示13
 この感じであれば、チューブをつけてさらに寄ることもできそうです。

香箋 G1 50mm f2 敷石
 これにて備前での撮影は終了しました。



 2023.03.13 銀座1~4丁目の古いビル。ライカM9にて。3時頃まで雨が降っていたので光が柔らかくちょうど良いということで4時頃からの撮影です。

香箋 G1 50mm f2 帝国劇場1
 乗る電車を間違えたので日比谷駅に降り立ちます。地上に出ると帝国劇場があります。ポスターの貼ってあるあたりは陰で少し暗め、看板は屋外で明るい場所にあると、光のコンディションは異なっています。避けたい構図です。しかし天候は曇りなので悪影響はそれほど顕在化していません。「帝国劇場」の文字の後側にあるライトの滲みがスピード・パンクロ特有です。

香箋 G1 50mm f2 帝国劇場2
 スピード・パンクロの大きな特徴として1つには、ガラスの描き方が挙げられそうです。ガラスを通してみた何か、これがあまりにはっきり見えるのも品がない、ボケ過ぎていても汚いし、ガラスを通した良さというのを追求したらこうなる、と思える描写を見せます。この中にも小林一三銅像があるらしいのですが、入場できなかったため未確認です。

香箋 G1 50mm f2 帝国劇場3
 全く同じ時間に撮影しているにも関わらず、天井は夜のように写っています。硬くも柔らかくもない、極ナチュラルなので、現代のレンズと共通したものがあります。似たレンズがたくさんあります。ですがそれにも関わらず、飽きやすいものとそうでないものがあります。スピード・パンクロが今でも作られているのはそのあたりではないかと思います。

香箋 G1 50mm f2 丸の内仲通り
 丸の内仲通りを横切ります。モノクロの方が美しく撮れそうです。

香箋 G1 50mm f2 新有楽町ビルヂング
 新有楽町ビルヂングです。f5.6ぐらいで撮りましたので全く無収差です。特徴は一切出ていません。この日の天候の基準、それと今日のテーマは古いビル、まだ銀座には入っていませんが、古いビルなので撮影してみました。

香箋 G1 50mm f2 東京国際フォーラム
 東京国際フォーラムです。ボケの匙加減が秀逸、キノ(映画)用レンズではありますが、スチールでも普通に使えます。

香箋 G1 50mm f2 山手線高架下
 山手線高架下を潜ります。暗いので少しブレています。こういう光は映画では比較的使われそうです。こういう構図を携帯などで撮るとわかりますが、なかなか絵になりません。適切な収差は必要であることがわかります。

香箋 G1 50mm f2 奥野ビル表札
香箋 G1 50mm f2 奥野ビル
 銀座1,2丁目の間を東に向かい、奥野ビルに到着します。

香箋 G1 50mm f2 アンティーク店
 こういうタイルは現代でも作られているので保守管理も可能、新たに建築もされますが、何でしょうね、やはり昔の設計建築はどこか違います。味があります。職人の好み、癖があります。一方、現代はシンプルで、好みが分かれにくい手堅さがあります。レンズについても同じことが言えそうです。

香箋 G1 50mm f2 奥野ビル玄関
 写真というと原則的には手前のドアに焦点を合わせるものと思います。しかしこのような構図の場合、奥に人物がいるわけですから、どうしてもピントは奥になります。映像では手前より奥へフォーカスしてゆくような演出もあります。スチールでは手前のドアやガラスタイルの占有率が高いこの構図ではうるさいですが、映画ではありそうです。前ボケが比較的綺麗なので使いやすいのですが、収差が足してあるキノの設計で前ボケをまとめるのは簡単ではないと思われるので、かなりの研究考証があったものと考えられます。

香箋 G1 50mm f2 青いタイル
 これだけタイルがバラバラということは、職人が1枚1枚製作したものと思います。現代建築では、こういうところよりも、如何にして外光を使うか、昼と夜の対照などで演出することが重視されているように思えます。そのためガラスが多く使われる傾向です。昭和以前の建築は暗い感じになりますので、こういうものは無くなってきていますから、徐々に見られなくなっていきそうです。

香箋 G1 50mm f2 地下への階段
 地下を先に見にいきます。かなり近いところにピントがあるので背景のボケが強くなっており、回転して混ぜたような収差が出ていて煩わしい印象です。しかし映画で人物が移動しているなど動きのあるシーンでは非常に見やすくなります。目がついていきやすくなります。

香箋 G1 50mm f2 地下の輸入服店
 地下の元は物置だったと思われる部屋がインポートファッションの古着屋になっています。鉄扉に焦点が合っていて、奥に吸い込まれるような印象です。前後のボケはかなりテストを重ねて決定されたものと思われます。

香箋 G1 50mm f2 エレベーター
 このような古いエレベーターは付近の三越本店や高島屋にもあったと思います。百貨店では自動で閉まりますが、ここでは手で開け閉めする必要があります。つまり小豆色の鉄扉と黄色のアコーディオンの両方を手動で開閉します。めんどくさいエレベーターです。しかも昇降する箱は新しいものに変わっているなど保存が中途半端です。

香箋 G1 50mm f2 外から差し込む光
 古い建物なので共用部分で外光が入るところは多くはなく、内部はかなり暗いので電灯を使っています。ここは少し光が入る場所です。ナチュラルな光さえ得られれば、仄かなパステル調の発色になります。

香箋 G1 50mm f2 白青黒
香箋 G1 50mm f2 青い柵
香箋 G1 50mm f2 ひび割れた柱
 人工光でも自然な光であれば同様の傾向ですが、それでも人工光は少し硬さがあるのがわかります。

香箋 G1 50mm f2 観葉植物
 硬さを活かすと、明瞭さと透明感を表現することはできます。

香箋 G1 50mm f2 指を指す女性
香箋 G1 50mm f2 鈴
香箋 G1 50mm f2 610
香箋 G1 50mm f2 Closed
香箋 G1 50mm f2 窓の奥の階段
 クラシックな発色の電球や黄色い光の蛍光灯にはかなりはっきり反応します。肉眼で見たより少し黄色く映ります。色収差が多いためと思います。古風に写りますのでこれを活かす作画ができそうです。

香箋 G1 50mm f2 眼鏡と電球
 電球は確かに黄色に写るのですが、光が強い電球付近では比較的白に近くなります。距離を置くと黄色になります。

香箋 G1 50mm f2 廊下1
香箋 G1 50mm f2 廊下2
香箋 G1 50mm f2 廊下3
 様々な店舗が入居しているので使っている光も様々です。青白い光、暖色の光が混じり合い、妖艶な雰囲気です。

香箋 G1 50mm f2 塗装の剥がれた床
 両方の光が混じっているのは曖昧になりがちで良くありません。これはどのレンズでも同じだと思います。

香箋 G1 50mm f2 手すりと店内
香箋 G1 50mm f2 格子の窓と店内
 ですが、太陽光と人工光が混じるのは問題なさそうです。

香箋 G1 50mm f2 ケイウノ銀座本店
 外に出まして昭和通りを進みますと、ケイウノ銀座本店があります。柔らかさを重視、パステルカラーの建築資材ですが、似たもの同士では少し合わない、工夫が必要です。ボケ玉全般がこういう対象は苦手の傾向があります。これが全て太陽光なら全然大丈夫ですが、人工光があるのであれば、それだけに絞っての構図の方が良さそうです。

香箋 G1 50mm f2 岩瀬博美商店外観
香箋 G1 50mm f2 岩瀬博美商店の表示
 岩瀬博美商店は戦前の貴重な建物です。若干硬質のボケが浮き上がる文字を魅力的にしています。

香箋 G1 50mm f2 銀座1-28-14
 かなり対象に寄ったところでフラットな部分ですが、鮮明なのは中央付近だけで、壁から出ている鉄柱から端の方へ、また28-14の表示あたりはボケています。そんなに収差の目立つ設計ではないとはいえ、実際にはそれなりに収差は込められています。単にあまり足していないだけです。

香箋 G1 50mm f2 回す器具
 距離は大体同じですが、これは斜めからです。若干ぐるぐるボケが出ます。これはそんなに出ない、かなり出やすい構図を選ばないと出ません。キノでは重要な収差ですが、これは顕在化しない方が良い、つまりグルグルは出ないように使うのが良いのですが、収差自体は足さないと目に優しい映像は撮りにくくなります。そこで結構念入りに収差量を追い込んだものと思われます。

香箋 G1 50mm f2 サボテン
 隣のビルに移っていき、距離は少し離して斜めからです。立ててある枝やサボテンに存在感を与えているのは左奥のボケです。

香箋 G1 50mm f2 銀座1-18-15
 鈴木ビルも歴史的建造物です。

香箋 G1 50mm f2 鈴木ビル外観
 昔は豪華な印象を与えたであろう鈴木ビルの外観です。この背景のボケは、海のような広い風景を背にした時に絵画的に写りやすいものです。キノ特有のボケです。

香箋 G1 50mm f2 鈴木ビル内部1
香箋 G1 50mm f2 鈴木ビル内部2
香箋 G1 50mm f2 鈴木ビル内部3
 入れそうだったので中も見てみます。昔は公演や稽古事などに貸し出していた場所で、2階に広い舞台があったと外に掲示されていた銅板に書かれてあります。舞台は見れませんでしたが、チケット売り場だったと思われる小窓などが確認できます。劇場をかなりコンパクトにしたような構造です。

香箋 G1 50mm f2 松屋東別館外観
 松屋東別館です。これはf5.6ぐらいに絞っています。玄関を1つ潰して自動販売機を置いていますので、これがなければ結構風格のある建物です。

香箋 G1 50mm f2 松屋東別館玄関
香箋 G1 50mm f2 解体予定
 もう解体が決定しています。近日中になくなるようです。

香箋 G1 50mm f2 昔の錠
香箋 G1 50mm f2 窓の下
 珍しいドアノブ、窓の下の謎の木片など、よくわからない部分が複数見受けられます。利用価値が無くなっての解体だと思うのですが、1つこうしてなくなるのは残念です。

香箋 G1 50mm f2 銀座の天使1
香箋 G1 50mm f2 銀座の天使2
 銀座の天使という結構立派な名前を頂戴しているが、彼の関心はかなり狭い範囲に限定されているらしい。

香箋 G1 50mm f2 銀座の天使3
香箋 G1 50mm f2 銀座の天使4
香箋 G1 50mm f2 銀座の天使5
 銅像としてはコンディションが良い。通常、酸性雨などで青錆が出ているものですが、これだけ艶やかな表面を保っているのはなかなかないのではないでしょうか。色を見るに、これは薬品で定期的にメンテしていると思われます。

香箋 G1 50mm f2 銀座メゾン アンリ・シャルパンティエの表示
香箋 G1 50mm f2 銀座メゾン アンリ・シャルパンティエ玄関
 ヨネイビルにあります銀座メゾン アンリ・シャルパンティエです。徐々に夕方に近づいていますが、まだ暗くありません。強い光で露出が抑えられています。天候が曇りの多い英国の玉なので、こういう対象は得意と思われます。

香箋 G1 50mm f2 ヨネイビル
香箋 G1 50mm f2 ヨネイビル上方
 石材の写り方もより実在感があります。彫が深い、だが詳細に描くわけでもない、キノ特有の特徴です。女優を撮る場合に必要な要素です。

香箋 G1 50mm f2 石材と電球1
香箋 G1 50mm f2 石材と電球2
香箋 G1 50mm f2 石材と電球3
 外は太陽光、中は電球です。混じってはおらず、窓枠で明確に分けられています。石材の重厚感、光の柔らかさが調和しています。

香箋 G1 50mm f2 地階
 欧州の古い建築で、こういう半地下は結構あります。地階にも窓があって光を取り込めるようになっています。

香箋 G1 50mm f2 石柱と電球
 先ほどとは角度を変えてもっと明るく写るようにしました。焦点は電球です。ボケが率直で具合が良い、レンズの枚数が少ないシンプルな設計が結局は飽きない要素と思います。

香箋 G1 50mm f2 自転車
 欧州建築は石が多いので、描き方は全く卒がない、それでもスチール用ではここまで強く出さない傾向です。

香箋 G1 50mm f2 奥野ビルの夜
 暗くなってきてまた奥野ビルに戻ってみました。まだ営業している店があります。絞りはf5.6です。

香箋 G1 50mm f2 蔦
 暗くなると色彩はかなりしっかり出る印象です。

香箋 G1 50mm f2 金庫と扉
 若干鮮明さを失っているのは暗いことでブレたものと思います。右の室内は店舗なので中央が開放的で奥の窓からの自然光がありますが、この時間帯では外光はないので色彩が強くなっています。少し見てすぐに出ます。

香箋 G1 50mm f2 ハートマーク
香箋 G1 50mm f2 カウボーイのレリーフ
香箋 G1 50mm f2 マネキン4体
香箋 G1 50mm f2 肩
 有楽町駅の方へ向かいます。さらに夜の写り具合を確認します。どのレンズでも共通して言えることだと思いますが、暗くなると固有の特徴が抑えられます。その代わり、夜になるとダメになる玉が多いです。ダメになるということは特徴が出ているからとも言えますが、特徴が消されて潰れる玉が結構あります。スピード・パンクロともなると、その辺りは全然大丈夫です。名玉はほとんど大丈夫です。

香箋 G1 50mm f2 銀座のビル群1
香箋 G1 50mm f2 銀座のビル群2
 遠景の2枚は絞りましたので、普通に撮れています。

香箋 G1 50mm f2 道路標識
 焦点から背景はかなりの距離を離していますので、背景は強くボケています。それでも雲の形状は観て取れます。キノとしてはそれほどのボケ玉ではない、ですが、背景の中央はボケが強く、周辺の方が鮮明です。この歪みはキノ特有です。強い癖が出ない、一歩手前で止めることで、大抵の撮影対象を自然に撮れるように配慮されているものと思います。



 2023.03.23 南麻布~麻布十番の夜、ライカM9にて。

香箋 G1 50mm f2 大宝
香箋 G1 50mm f2 山猿
 柔らかい光においては夜間であっても色収差の影響を感じます。夜だともう少し収差が欲しい感もありますが、これぐらいに抑えておくのが無難なのでしょう。

香箋 G1 50mm f2 鶏繁
香箋 G1 50mm f2 螺旋階段
香箋 G1 50mm f2 Boheme
 これぐらい硬めの光となると色彩は肉眼で見た通りになります。

香箋 G1 50mm f2 壺
香箋 G1 50mm f2 カウンター
 色収差で青にも黄色にも反応しやすいようです。特に青の出方は結構だと思います。黄色も電灯の温かみが引き出されます。

香箋 G1 50mm f2 掌
香箋 G1 50mm f2 引き戸
 光が鋭いと白に近くなり落ち着きますが、柔らかい光は黄色を増します。少し赤や青の光が混じると、これもまた落ち着きます。

香箋 G1 50mm f2 赤い靴
 光が強い方が色彩も落ち着きます。しかし、柔らかい光で色収差を使っていくのも良いものです。

香箋 G1 50mm f2 ガラス張り
 全て解放で撮影していて、これもそうなのですが、焦点は手前の仄かに赤いランプです。しかし意外と被写界深度の深さのようなものを感じさせます。これは不思議な現象です。

香箋 G1 50mm f2 ランタン3つ
香箋 G1 50mm f2 モンロー
 これらも手前のライトに焦点ですが、こちらは奥に向かってボケています。

香箋 G1 50mm f2 夜間のカフェ
 これもまた同じなのですが、やはり奥の方まで割と明瞭です。しかしよく見ると、中央のボケが強くなっています。キノ独特の歪みです。人物を中央付近に置いての動画撮影では良さそうです。距離によって、あまり近くない位置ではこのような現象になる傾向です。

香箋 G1 50mm f2 枝
 引きつけると収差が強くなりますが、動きのある動画では良し、スチールでは使い方に気をつける必要がありそうです。



 2023.03.29 増上寺の春、ライカM9にて。

香箋 G1 50mm f2 御成門駅
 人物を撮影する場合に浮き上がるように演出するのはキノの特徴で、焦点を明確に描き過ぎないのも同様です。この対象の場合は人間の皮膚よりも硬い素材なので柔らかさがはっきりわかります。

香箋 G1 50mm f2 御成門
 こういう構図は少し絞った方が良い、開放での撮影は特殊な効果を狙う以外では難しいと思います。

香箋 G1 50mm f2 御成門の歴史
香箋 G1 50mm f2 御成門を近くから1
香箋 G1 50mm f2 御成門を近くから2
 説明の通りにこれが裏門に過ぎず、将軍家が使うようになって御成門と改名したとすれば、なぜ白塗りにしているのでしょうか。当初より将軍家専用の門として設計されたものと考えるのが自然と思われます。それにしても印象深い白です。死を連想させる白です。

香箋 G1 50mm f2 御成門を近くから3
 逆光でも問題なく撮影できるレンズはよくありませんね。コーティングをしっかり施しているということですから。逆光に強く、フレアも抑えられるかもしれませんが、その代償が大きいのではないかと思います。そもそも逆光は逆光としてしっかり映るべきと思います。

香箋 G1 50mm f2 有章院霊廟二天門
 驚くほど冴えない映像です。とても天気が良く、それに対して大きな日陰がある構図ではその対照によって露出が定まらず、全く潰れます。

香箋 G1 50mm f2 カフェの裏通り
 焦点がかなり手前で奥に大きく突き放しているこのような画ではグルグルボケが出ますが、それほど顕著ではありません。あまり強く出ると扱いが難しくなりますのでバランスを考えるとこれぐらいなのだと思います。効果が強い方が魅力あるのは確かですが、プロの手堅い仕事のためのものであれば、抑えたいということなのだと思います。

香箋 G1 50mm f2 東京タワーと桜
 観光に行けば必ず撮るであろう極めて一般的な構図です。絞ってf5.6、もはや携帯で撮影したのと変わらない平凡な映像です。そのため風景用のレンズというのも価値があります。精細に映るのですがなぜか味があるという、そういうものも良いものです。絞ってしまっては何もありません。絞りまくる有名な風景写真家もいますが、それはそれで意図に適っていれば良いのでしょう。その場合、このような構図では撮影しません。もっと奥行きが出せる雄大な構図を選択します。

香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門遠景
 これも明暗が強過ぎていけません。快晴はとにかく撮影しにくいものです。

香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門1
 これも「彼方が立てば此方が立たず」的な画です。そこで中間バランスではなく、暗い部分が明確になるように露出を変えました。このように潰れても意図によっては使える画になるかもしれません。

香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門2
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門3
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門4
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門5
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門6
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門7
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門8
香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門9
 木材と瓦の黒、壁の白、銅の青、塗装の朱色が実に調和しています。加えて自然の緑や様々な色とも溶け込んでいます。

香箋 G1 50mm f2 増上寺三解脱門10
 光があまり強くなければ繊細な画になります。これはどのようなレンズでも基本的には同じです。

香箋 G1 50mm f2 増上寺石段
 しかし光が強いと白がグロテスクに出てしまいます。これは球面収差が直立のものをデジタルで撮影すると出る傾向です。UVフィルターを使う人もいるようです。ですが、これは活かし方次第でもあります。写真ではわかりませんが、とにかく強い日差しが石に当たって肉眼でもキツいぐらいの状況でした。撮れないであろうところを強引に撮影したものですが、それにしては割と落ち着いているとは思います。

香箋 G1 50mm f2 芝公園
 木陰に入れば落ち着いた感じになります。

香箋 G1 50mm f2 増上寺と桜
 これは開放で撮ってしまったかもしれません。以降はマクロで花の撮影です。

香箋 G1 50mm f2 マクロで桜1
香箋 G1 50mm f2 マクロで桜2
香箋 G1 50mm f2 マクロで桜3
香箋 G1 50mm f2 マクロで桜4
香箋 G1 50mm f2 マクロで桜5
香箋 G1 50mm f2 菖蒲1
香箋 G1 50mm f2 菖蒲2
 マクロではこれよりもっと良い玉があるでしょう。ですが、これも悪くありません。中庸ではあるが、必要なものはあるという感じです。

コラム

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