シリーズ IのSpeed Panchroをライカ判で復刻した「香箋」 G1 50mm F2をLog規格で撮影、カラーグレーディングするための専用Lut(Look up Table)です。
画像編集アプリ「Affinity」、動画編集アプリ「DaVinci Resolve」の無料化に伴い、パソコンさえあれば誰でもLutが当てられるようになりました。
また、カメラの機体によってはLutを内蔵することもできるようになってきました。
「香箋 G1」は青味が出ますので、写真では機種によっては気になります。ですが、これがあることで映像、特にLog撮影では非常にグレーディングしやすくなります。オレンジにも反応する上、調整の邪魔はしないという、さすが英国の設計だと、使ってなるほどという感じがあります。まずテール(青)の土台があって、その補色であるオレンジ(肌の色)を活かすのでテールの品質は重要です。希薄でありながらとても深いテールを感じさせ、岩間から滲み出るような感触はデジタルでは出ません。映像専用の感がありますが、写真で使っても構わず、特に我々はキノを平気でスチルで使いますので、その場合どうするかということを以下で考えます。
Log撮影では、各カメラメーカーのウェブサイトより、カラーグレーディングLuts(Log → Rec.709)をダウンロードして使用します。
写真を補正する場合は基本的に、Rec.709(テレビのカラープロファイル)に変換する前のプロセスで行います。結果の確認は709に変換したもので行いますが、補正はそれより前段で行います。フィルムのモデリングのようなLutは709より後段に繋ぎます。
SONYのプロファイル PP8(S-Log3Cine)用は、DaVinci Resolveに入っています。PP7(S-log2)用は以下の公式リンクからダウンロードします。
SONY Look Profile PP7,8
LC-709 明部と暗部を若干圧縮したローコントラストカーブ 中間部の色再現に特別な調整を必要とせず
LC-709 Type A 人物撮影用 暗部を少し補正
SLog2-709 S-Log2を起点としてグレーディングを開始
Cine+709 モニター用で基本使用不可
この段階で画像が眠い場合は、撮影時の露出に問題があります。Logの段階で「霜枝LG1 Clarity」を使用してから709に変換して下さい(709変換後に使用しますと濁ります)。不透明度スライダーで調整できます。
青味を消す場合は709に変換した後、「霜枝UG1 Savory」を使用します。不透明度スライダーで調整できます。Log以外で撮影したものにも使用できます。
Teal & Orangeは、アナログの青が出るレンズがあるわけですから、21世紀デジタルの強い効果のものではなく、フィルム時代のLookを求める方向で考えました。しかしながら、あえて映像を劣化させてフィルムに追従するようなそういうものは不要と思います。デジタルはデジタルで結構と考えます。20世紀映画フィルムの観点からは、青は十分ですが、コダックのフィルムとか、NDフィルター、ライティングから来るオレンジはありません。とはいえ、何もせず、このまま撮って出しでも結構と思います。なぜなら20世紀のオレンジも、機材や監督、ラボによって様々で、青はあるけどオレンジはかなり希薄なものも少なくないからです。「霜枝UG1 Teal Orange」は、真っ白の光には橙色は載りにくく少し濃くしていますので、抑え気味で使用してください。
無一居 「霜枝」UG1 LG1 セット 2025.12.15
映像では必要ないのでDaVinciでは使わないと思いますがオプションとしての使用は可能性があります。「不透明度」と同じ機能で、個別のノード(レイヤーに相当)毎に出力を変更できます。下図では0.2(20%)に設定しています。
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