2023.11.03 白金台 旧公衆衛生院
旧公衆衛生院は現在、港区郷土歴史館に変わっています。隣は東大医科学研究所で建物はそっくり、同時代に同じ建築家が建てたようです。
こういう図は絞らないといけません。f5.6ぐらいで。
入り口から進みますと美しい吹き抜けがあります。見どころはここぐらい、他にありません。
記載によると昭和13年とのこと、昭和の建物です。昭和期のものとしては、帝国ホテルと山の上ホテルは来年、取り壊しが決まったので近いうちに撮影に行きます。ニュー新橋ビルは建て替えの話もあるということで1Fのテナントで伺うと「そんな話は出ていない!」「馬鹿野郎!」と興奮、驚いた、しかも一人だけの反応ではなかったので、住民が反対は本当のようです。
外はf5.6でも最高速シャッターという天候、にも関わらず、建物内は電灯必須。昭和の建物の問題点でしょう。
外光を利用しようというのはわかりますが、それでもまだ暗い。現代建築にガラスが多用されるのはそのためでしょう。
1つ上がっただけで3階だという。はて? ということで係員に「ここは本当に3階ですか」と聞きますと、地下があるからここは3階だと。昭和の概念というよりは、この辺りは起伏が多いのでどこを1階にすれば良いのかわからない建物があります。そのためではないかと。下から単純に数えて良しという。
老人には暗くて見えないであろう時計がまた更に黒い。クラシックな文物を批判してはいけない。大事にせねばなりません。
エントランスからは脇道があって両方に廊下で各部屋に繋がっています。こういうのを見ると現代建築が如何に採光に気を遣っているのかがわかります。昭和の建物を壊そうという人がいるのもわかります。
暗いばかりではない、という画もお見せしなければなりません。