2023.07.19 虎ノ門
まだ世間に残っている昭和の建物が結構ありますが、かなり暗い、採光が良くないという特徴があります。対して現代建築ではガラスが多用されます。六本木というと猥雑な印象ですが、ここは六本木交差点より750m離れているので静かな印象です。明るい駅、閑静な住宅街という感じです。
非常に微妙に動きを感じさせます。いろんな収差があるのかないのかギリギリのところで止めている感があります。
明確な光に対しては色彩を増しています。柔らかい人工光に対してはまた変わってきますが。
グルグルボケがわずかにあることで動きを生み出しています。やはり動画用であることを思い起こさせます。
f4です。明暗の対象が含まれる構図なので露出が難しいところですが、曇りだったのである程度収まりました。
大倉集古館前に置かれている灯篭です。中国から持ってきたものではないかと思います。
ホテル・オークラは最近建て替えられました。古いものも残しているようなので見に行きます。
撮影している位置は違いますが、ほぼ同じ場所を撮影しています。それなのにどうしてこんなに描写が違うのでしょう。対焦距離が違っています。本質的には同じなのですが、距離によってボケのチリチリ感の大きさが変わっています。
かつてはバーに設置されていた照明とのことで、今は一部がロビーにあります。かなりゴージャスな印象です。
明るいところと暗いところがなだらかに混在してグラテーションが溶けるようで静謐な雰囲気です。
エレベーターの乗降エリアに置いてある植物です。
かなり暗い環境でブレるので撮り直していると、人が通り過ぎました。強めの光の下では色彩は濃くなる傾向です。
これぐらい柔らかい光ではパステル調になります。ですがそれでも青と黄色はデフォルメ方向です。
先ほどの池の2枚では対焦距離でボケの硬さを比較しましたが、これはその中間かもしれません。
微妙なグルグルボケに加え、全体的な僅かな歪み、ピンが来ているところすら甘い(ソフト・フォーカス)などなどキノに使われる収差が少しずつ重なった結果、静止画にも関わらず動きを感じさせています。静止したものばかりを撮影しているのに動きがあります。
「オークラ・ランターン」は、古墳時代の首飾りに用いられた飾り玉で、多面体にカットされた水晶の切子玉型に着想を得た造形の照明器具とのことです。五角形を十面組み合わせた多面体が、5つ連ねられています。実に華やかです。写真で見ると尚一層、幻想的です。