マウントがないレンズが2つあったので、作って貰うところに送るのに撮影しました。英国ロス Rossと独ドレスデン フェインメス Feinmessのレンズでいずれも105mmです。メイヤー Meyer オレストン Oreston 50mm f1.8を使って撮影いたしました。(この2本は結局自分で改造しました。)
ロス Ross エクスプレス Xpres 105mmです。6x9のカメラに付けられていたものでシャッターが付いています。このシャッターはバルブ固定開放にしてあることと、後面のネジ部を見せるために裏側を撮っています。オレストンで最短撮影距離0.33mで撮っています。この写りであればマクロキラーと区別があまりつきませんが、オレストンの方が溶けるような柔らかさを持っています。撮影距離に20cmの差は結構大きいですが、明るさはメイヤーの玉の方が優れています。価格はどうでしょうか? マクロキラーの方が約10倍ぐらい高価です。オレストンはマクロレンズとして販売した方が成功したんじゃないかと思います。
測距可能な最短距離はR-D1では0.7mです。それでこれは0.7mで撮りました。これも申し分有りません。オレストンは開放なら数mぐらいまでの撮影が秀逸です。対象の浮かび上がり方が際立っています。このような柔過ぎる光の廻り方だとディテールが引き立ちにくいのですが、それでもくっきり浮いています。
このレンズのマクロではない一般撮影については、古典的ドイツ光学の源流地を辿る2に掲載しています。