露出が足りず暗くなった時は「明るさ」スライダーを上げて補正します。この時、あらゆる色が明るく変換される平均的な演算に基づくと白トビしやすくなるので、中間調を明るくするように工夫されています。それでも極端に上げていくとすべての色は真っ白に向かい潰れていきます。状況によって潰れは比較的早い段階から始まりますが、多くの作品では目立つことはありません。そして光の状況によっては、白いフレアのようなモヤが発生します。白モヤの原因は暗い部分が白くなることが原因なので、それでは「シャドウ・ハイライト」にて補正すれば済むことのように思えるのですが、光の状態は単純ではないのでそれほど簡単ではありません。よりベターな方法で単に明るくすることはできないかと考えました。
そこで、シャドウを維持しながら明るくするBright、さらにシャドウのみを暗くするShadeを制作いたしました。
露出不足に対しては従来のスライダーで十分ですが、適正露出のものをさらに明るくするのは作品に意図があります。そのような明るい作品を指向していることになります。明るくなるということはある意味で明晰になりますから、ボケが煩くなる傾向があります。そのため、Brightから更に被写界深度を増すDepthを追加しました。これはキノ(映画)においても採用されているもので、特に人物撮影に有力です。淡い表現の中にも芯がある描写が得られます。色やソフトを加える方法も以下に解説しています。特徴故、明るさは+40ほどになります。冷色は難しかったので、Freezeも追加しました。
画像編集アプリ「Affinity」、動画編集アプリ「DaVinci Resolve」の無料化に伴い、パソコンさえあれば誰でもLutが当てられるようになりました。
また、カメラの機体によってはLutを内蔵することもできるようになってきました。
この画像には何もしていません。16bitモードになっています。
Adobeの明るさ+60です。画面全体を平均的に明るくしています。
霜枝U2 Brightは、暗い部分は残しています。
霜枝U2 Shadeは、暗い部分は濃くしています。
この画像には何もしていません。これを16bitモードから明るさを+40にします。
Adobeの明るさ+40です。画面全体を明るくしています。
霜枝U2 Depthは、コントラストを上げているわけではないのですが、明暗差がはっきりしています。そして深度があります。どちらが良いというわけではなく、使い分けるかブレンドする場合もありそうです。
より効果的なのはこういう素材です。
Adobeでは、はっきり明るくならないので、明るさを+80としました。さらにコントラストを上げても、元の画が眠いため、はっきりしてきません。
霜枝U2 Depthはそのままで無理せず、明解にしっかり明るくなっています。これでもまだ効果が強過ぎるので抑えた方が良さそうです。
マゼンダ色、褪色、暖色、ソフトはこれらのスライダーから調整可能です。
冷色のみ出来なかったので、Lutを追加制作しました。ほのかに冷たくなるようにしました。
霜枝 U2 Freezeです。不透明度を60%とかなり抑えました。現実的にはこの程度の使用となりそうです。この画ではわかりにくいですが、僅かに青味も含んでいます。
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