AffinityやPhotoshopのような画像編集アプリで常用する機能としてコントラストがあります。カメラの方で自動で露出を決定して撮影した時に無難な平均値で収めているところで、そこから人間の感性で「明るさ」と「コントラスト」を補正します。作品が使われる意図によっては明るすぎたり暗すぎても好ましい場合があり、それはコントラストも同じです。
アプリのコントラスト・スライダーは、Adobeは-50~+100の間で、Affinityは±100で補正できます。Adobeは柔らかく、Affinityは硬質に変化します。このプロセスを見直し、立体感と諧調を極力失わないものを制作いたしました。±で2つのLutに分かれています。-の方は-50までとしAdobeの水準に合わせました。
画像編集アプリ「Affinity」、動画編集アプリ「DaVinci Resolve」の無料化に伴い、パソコンさえあれば誰でもLutが当てられるようになりました。
また、カメラの機体によってはLutを内蔵することもできるようになってきました。
この画像には何もしていません。これにコントラスト+100を掛けます。16bitモードです。
Adobeがディフォルトで付けているコントラストスライダーを+100にしました。
霜枝 U1+に変えましても、不透明度が100%で同じようになります。
詳細に比較すると僅かに違うのですが、ほとんどわかりません。ヒストグラムを見ると情報量が少し異なることがわかる程度です。Adobeは僅かに柔らかく、霜枝 U1+は立体感を出しています。しかし極めて僅かです。
では、光の条件が厳しい環境で同じテストを行います。
柔らかいから僅かに明るく見えますが、実際には同じです。
硬く締まっているので、僅かに暗く見えます。
この違いは「平均」と「標準偏差」の数値の差に表れています。微妙に印象が変わるということの他に、異なる補正を重ねて使用した時の影響にも変化があります。画像の劣化に差があります。これはカラーよりも諧調を重視するモノクロの方が重要です。
霜枝 U3±0にて白黒化し、同じくコントラスト+100としました。Adobeは背景がボヤけていますが、霜枝はきっちり描いています。僅かではありますが、極力情報を失わないことに配慮しました。
霜枝 U1はマイナスもありますが、これはアルゴリズムを単に逆にしただけです。特にオールドレンズを使う場合は、このようなディテールが極めて重要ですので、古典の復刻を行なっている小店としては用意しないわけにいかないということで開発いたしました。
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