ニューヨークのClive Russ様から作品を送っていただき、以下のようなコメントを頂きました。
新しいP3レンズは、これまでで最高傑作です。光学的にも機械的にも素晴らしいです。ありがとうございます。これらの写真は、アダプターを装着したライカSL2で簡単に撮影できました。0.5mの近接撮影が可能なため、ポートレートや静物撮影に非常に便利です。これまで、この写真を撮るには、3 ¼" x 4 ¼"のGraflex Cに、Cooke 6 ½” ƒ/2.5レンズを装着する必要がありました。
小店注:本作P3の光学設計は、ドクター・ルドルフ氏による晩年の集大成的作品で、新聞の訃報にもこの構成を最後まで追求していたと記載してあったようです。P3は特許データの復刻ですが、訃報の記述が正しいのであれば、もっと優れたものを開発し続けていたということで、P3の光学系の素晴らしさを考えると、さらに上を目指していたのは驚きです。
尚、プロフェッサー・Cliveさんより「最高傑作」と評価いただきましたが、小店がこれまで製造したもので駄作はなかった筈です。しかし、f2.8から絞りを開放することでより味わいを増すというギミックはこれまでになかったもので、この構想が素晴らしいという点に関しては特に、ルドルフ氏の最高傑作の1つと見做す十分の理由となりそうです。そしてより簡単に撮影できるキノ・プラズマートです。
本作がこれまで世の中に出ていなかったのは勿体無いとさえ思えます。本作を見て思うのは、ルドルフ師がライツに自作の設計を提案し、援助もしていたということを考えると、オールド・ライカのエルマーは実際にはルドルフの作品だった可能性があるということです。雰囲気に非常に共通点があります。
次の製造は、同じルドルフ師によるマクロ・プラズマートで、近接撮影ではおそらく史上最高かもしれない玉です。そしてまだ製造は決まっていませんが、ルドルフ師自身が最高傑作とみなしていたのは、クラインビルド・プラズマートでした。
