無一居

写真レンズの復刻「むいちきょ」
紀元2012年1月創業




本来のキノ・プラズマートを標準画角で 改良 Kino Plasmat
「院落」P5 50mm f1.5

  2024.12.22

 キノ・プラズマート Kino Plasmatは75mmぐらいが最も良いように思いますが、中望遠は光学的に理想に近いので、これを言うと何でもそれぐらいが良しになってしまいます。加えてKino Plasmatに関しては50mmが使いにくいという理由もありますので、もう少し75mmのような感じに寄った方が一般的にも使いやすいと思われ、75mmの状態を50mmにスライドしたようなものが良いのではないかという考えはありそうです。そこでこのように改良したKino Plasmatも計画できそうです。

 50mmに関してはf2とf1.5ですでに復刻済みで、f1.5の方を75mm的な写りに変えるということですが、当然ながらインパクトがあるのはオリジナルの方で、そこを薄めるのは如何なものか、必要性には疑問があります。使いこなせるならオリジナルの方が良いのは明らかで、毒が強いからこそ作品にも味わいがあります。絵画のように額に収めるようなタイプの写真や肖像はオリジナルが適しています。ボケ玉は基本的に距離がある対象を苦手とする傾向で、適宜絞っての運用となりますが、そもそもそういうものを撮影するためには作られていません。しかし75mmに寄せたものとすれば、撮影対象は拡大します。

 そうしますと、f2に近いものになります。しかしそれでもまだ扱いやすいとは言えません。そこを薄めてf1.5でどうかというところです。

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