アストロ・ベルリンは戦前から映画用(キノ)レンズを製造していた会社でしたが、このようなレンズは作られてはいない筈です。アストロのキノはスピーディック型とガウス型です。ここに記載の2種はそれらとは異なるもので大口径です。もしかして特注での提供はあったかもしれません。特許はビーリケ名義ではなく、共同創業者で計算担当と思われるインド人グラマツキによって申請されています。焦点距離は50mmに変えて出図しています。
1つ目はf1.25で、バックフォーカスが短いという特徴がありますので映画用です。明らかに医療用ではないでしょう。特許の記載ではペッツバールとあります (独特許 DE535883)。
2つ目はf1.4で微妙にソフトフォーカス気味の甘いものです (独特許 DE552789)。
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