無一居

写真レンズの復刻「むいちきょ」
紀元2012年1月創業




戦後ライカの広角
エルマリート「古柳」R6 28mm f2.8

2023.05.22

 ライツがズマロン28mm f5.6を発売したのが1955年で、その次に改良されたのが1965年のエルマリート 28mm f2.8でした。見つかっている特許は1960年に開発されたもので (米特許 US3132199)、28mmが3種、21mmが1種で全てf2.8でした。

 まず1つ目の28mm f2.8です。
エルマリート28mm1 ガラス配置図 エルマリート28mm1 縦収差図

 2つ目ですが、実際に65年に発売された第一世代は、第二群が3枚貼り合わせで、俗に「9枚玉」などと言われています。このデータは貼り合わせが2枚です。
エルマリート28mm2 ガラス配置図 エルマリート28mm2 縦収差図

 3つ目。
エルマリート28mm3 ガラス配置図 エルマリート28mm3 縦収差図

 こちらが21mm f2.8なのですが、28mm f2.8の第二世代とレンズ構成がよく似ています。
エルマリート21mm ガラス配置図 エルマリート21mm 縦収差図

 ズマロン 28mmの発売以降、継続して開発してきて、60年代に入った頃には十分に形になっていたということです。シュナイダーからの供給は21mmのみに留め、28mmに関しては何とか自社で開発したいということだったようです。性能自体はこの特許のデータで全く問題はなかった筈ですが、そこから調整を加えているということは、描写の味を追い込んでいたものと思われます。難しいことですが、なるべく大判の味に近づけたいというのはあったと思います。

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