これがアンコールワットの入り口です。正面玄関ということになります。堀の幅がとにかく広い印象です。
玄関へは長い廊下を渡っていきます。
子供なのですがガイドと思われます。声は掛けてきません。以前にヤンゴンで日本語ペラペラの子供が路上で売り込んできたので雇ったことがありますが、大人よりしっかり仕事をします。
補修中のところが結構あって、猿はそのデコボコのところが好きなようです。食べ物は相手が誰であろうと知り合いから受取るように軽い感じで何でも貰います。
おそらく昔は色彩で鮮やかだったのだと思いますが、苔の自然な感じも趣があります。
ここから入りますが、これは実際には城壁のような感じで中央を囲んでいる回廊です。その側面から入ります。
足下から高いところまで細かい装飾で埋め尽くされています。
屋外の上の方は崩れてきているとはいえ、かなり立派なものだったことは窺えます。
あちこちにこういう格子があります。格子の外、遺跡の内側方面のみですが人が十分立つことのできるスペースがあります。結構な幅があります。もしかするとそこにはランプを持った人か燭台が立っていたのではないかと思います。
入り口から入って横に伸びる廊下ですが、かなりの狭さです。正面に抜ける廊下は短いですが狭さは同じです。クメール建築は積み上げ工法なので、あまり大きなものは作れなかったようです。そこで先に狭い廊下を外国使節に潜らせることで、抜けた先の建物が巨大に見えるように錯覚を利用しているようです。
手前に蓮の池があるこの構図はよく使われるようです。
暑いので地元の人は傘を差しています。
こういう衣装を貸すサービスもあります。
よく知られた、戦いを題材にしたレリーフです。保存状態の割と良いところはこのように色が残っています。建物全体が着色されていたのかどうかはわかりませんが、レリーフの場合はあちこちに色が残っています。
戦いの臨場感があります。壁一面の巨大なレリーフで、外国使節に対し軍事力を誇示する狙いがあったようです。
盗掘されたと思われる首のない人体像もあります。
美しい格子だけでも見応えがあります。柱の基部の彫り物も幻想的な印象です。
非常に急なところを登り、上から一望することもできます。
アンコールワットは遺跡群全体の中の1つで、他にも遺跡はあります。全部見るのは何日もかかります。
遺跡群の中にまだ壊れているところはたくさんあります。ユネスコが修復していますが、まだまだ時間はかかりそうです。
アンコールワットと近隣の他の遺跡は時代が違うので様式が違います。アンコールワットは柔和な印象です。