ライツ Leitz エルマー Elmar 90mm f4で撮影します。コーティング有りですので、どのように変化が出てくるのか注意してみていきたいと思います。
北京の有名な繁華街・西单(xi-dan)に行ってみました。世の多くの男性は中関村(パソコン街)に行くのが好きですが、西单は女性が買い物するところです。バス停は終日、人でごった返しています。36年のレンズですが、全く破綻が見られない非常に優秀なレンズです。しかしこの画では下のタイルを見ればわかりますが、ピントを大分手前にして人物を全て外しました。3つの面にコーティングが入っています。
西单に行ったのは久しぶりだったので、いつの間にかアップルストアができていて驚きました。とにかく人が多いということで、撮影は人の間を縫うようですが、ミスするとこのように人に入られます。望遠レンズということでピントが合うとそこだけ非常に明瞭になってしまうので、スナップでは良くないことが多々あります。背景のメインの部分はうまくぼかして飛ばしたものの、前を横切る人物で台無しになっています。もっとも、それ以前に望遠でスナップというのもおかしいですが。
若干ボケで飛ばす技法を試みた他の4枚です。周りに溶け込んでいますが、こうするぐらいなら広角・標準レンズで撮影するのが本来でしょう。しかしボケが奇麗だからこそできることでもあります。最初の1枚はもし顔に焦点があっていたらいささかしつこい画になっていたかもしれません。後半の2枚は夜なので暗くてブレていると思われます。ピントも非常に見えにくくなっていましたが、いずれにしても不明瞭です。
ピントが来るとこういう感じになります。何を撮っても安心して使える八方美人的レンズです。これに関しては何も言うことがありません。
遠くを撮ると被写界深度が増しますので、全体がクリアになります。ボケが非常に奇麗なレンズなのでこういう画は持ち味が活かされていない感じはします。90mmはボケの扱いが鍵になる、という結論で次に行きたいと思います。