無一居

空想のレンズを作ってしまう「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

ダゴールの広角型 アンギュロン「朦月」D2

2014.04.21

 本レンズは現在、製造不能或いは困難です。

画角を増したダゴール

 ダゴールの素晴らしさを考えれば、これを広角でも使いたいと考えるのは自然なことです。それでかどうかわかりませんが、シュナイダー在籍時のトロニエがこれを広角に設計変更しています。アンギュロン Angulon (独特許 DE74437) です。難しかった筈ですが、トロニエだったからできたのでしょう。まずはこの特許データを参照してみます。

アンギュロンの設計値
アンギュロンの光学図
アンギュロンの設計値でのデータ
 焦点距離は100mm、口径はf6.8です。これを広角に、例えば28mmぐらいに変えると、ガラスの大きさが1/4近くなっていきます。携帯についてるレンズより小さくなるかもしれませんね。

アンギュロンの収差図
アンギュロンの収差値
 それに加えて第2,7面の曲率も大きく、その上小さくなるので製造は困難ですね。わざわざダゴールを採用するということであれば、ダゴール固有の描写を期待するのですが、これだけ小さくなってしまうとそれも難しくなりますし、そうであればこれが使えるのはせいぜい中判まででしょう。口径も小さいですし、そういうこともあってスーパー・アンギュロン Super Angulonが出てきたのだと思います。

 アンギュロンをわざわざ確認する意味があったのかどうかわかりませんが、ダゴールが広角でもあったらいいのに、という希望はどうしてもありますので、一応確認しておきました。

アンギュロンの復刻が困難な理由

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