無一居

空想のレンズを作ってしまう「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

グラマツキの肖像レンズ
「鼓灯」C4 75mm f1.8

2015.11.15

 アストロ・ベルリンは戦前に映画用レンズを製造していた会社だったので、ソフトフォーカスのラインナップもあります。創業者のビーリケが見習い時代に設計したものもありますが、アストロ・ベルリンの経営がそこそこ軌道に乗っていた頃に設計されたものは当然ながらよりアストロ色が強いということでこれは確認しておかなければなりません。そころがこの特許はビーリケ名義ではなく、共同創業者で計算担当と思われるインド人グラマツキによって申請されています。コスト高な3枚貼り合わせがありますので、実用化されたものは2枚貼りでしたが、アストロのソフトフォーカスに対する考え方が見られるのではないかという期待から見てみることにします。

 2種類ありますのでまず1つ目から確認します (独特許 DE535883)。

グラマツキ肖像レンズ1の光学図
グラマツキ肖像レンズ1の縦収差図
  特許で指定されているf値は1.25でしたが、明らかに不可能で、そもそも光線自体が出ません。上図はf1.8でご覧いただいていますが、それでも製造面から見ると不可能な程にギリギリです。焦点距離は90mmです。緑の光線は100mm相当ですがこれだったら125mmぐらいにした方がいいかもしれません。とりあえず2つ目も見ていきます (独特許 DE552789)。

グラマツキ肖像レンズ2の光学図
グラマツキ肖像レンズ2の縦収差図
  改良された2つ目の設計はf1.4ですが、これも不可能です。ご覧いただいていますのはf1.8のものです。これも75mmです。もっと長くするべきでしょう。

 f値からいい加減で、収差配置も統一が取れていない、インドとか中国とか大国の仕事はこれがあるんですね。全く参考にすらならない、それでいて特許は取っているというのも意味がわからないですが、こういったインド人の行為も、中国人が見たら「うんうん」とよく判るのかもしれません。そこで中国人の友人らにこういうことを言うと「日本人は・・」・・は賢いとかそういうワードが入りますが、そういう風にごまかします。賢いと言われて此程うれしくないこともそうそうない、弄ばれている感が相当に強い、そもそもそういう問題ではないと思うのですが。大国は表面主義ですからね。

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