無一居

空想のレンズを作ってしまう「むいちきょ」
紀元2012年1月創業

天に最も近い所から生まれた
マクロスウィター2

ビビッドな発色と緻密な解像力 - 2012.07.22


ケルン マクロスウィター 50mm f1.8
Kern Macro-Switar 50mm f1.8

 ということで、ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8で撮影を行うにあたり、北京市内で天に近いところを探さないといけません。北京は巨大な平地という類い稀な条件の場所なので、高いものというとビルぐらいです。これではおもしろくありません。故宮の北側には「景山公園」というのがあって、ここには小高い人工の山があります。皇帝が崩御すると遺体が山の上に運ばれて安置されたと言われているところです。これもおもしろくありません。ただの丘ですから。高くておもしろいところがないならどうしましょうか。天の反対に行ってみましょう。地下? 海底? と来れば「富国海底世界」です。水族館です。工人体育館の地下にあります。行っても大丈夫でしょうか? 昨晩はこんなことがあったばかりです。まあ、だいじょうぶでしょう。有名ですが行ったことがなかったということもあったので、ちょっと見てきました。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 海底世界の通路
 水族館ですから子供がすごく多いです。親に連れられて来ていますが、暗いのでよく見ないとわかりません。暗い海底に潜るイメージですから、青い光、白い服は蛍光のような光り方をするようなライトを使っています。マクロスウィターの色彩感覚がよく活かされています。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 水槽の中を撮る女性
 "海底"と思われる付近に到達すると小型の水槽がたくさんあっていろんな魚を見ることができます。記念撮影等も交えつつ、魚もアップで撮る人がたくさんいます。室内は非常に暗いですが、水槽は明るくして目立たせています。ライトの色は極めてニュートラルです。マクロスウィターではこういうクセの少ない人工光を浴びた時の発色が一番美しく出ます。この辺はやはり本来映画用レンズだったということを思わせます。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 海底世界の水槽
ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 魚を撮る少女ら
ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 小魚の大群
 海底世界におけるメインコンテンツとも言える「ガラスのトンネル(正式名不詳)」です。水というのは透明ですが、イメージは青です。それで青いライトをふんだんに使う演出で「青い海」を再現しています。青を浴びると色彩は落ち着きます。パステル調に近い写り方になります。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 喫茶コーナーの水槽
 出口に休憩所があり、そこにも水槽が置いてあります。大きさは家庭用ぐらいですが、ライトと照らし出されている魚は豪華です。このエリアだけ黄色のライトを多用しています。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 魚のマクロ撮影
 マクロスウィターはマクロレンズですから、黄金に輝く魚を撮ってみます。こいつらは意外と逃げますので、しばらく格闘していましたが、気がついたら他所の子供が口を開けながら見上げてこちらを眺めていました。ついでに撮ってやろうと思ったら、そいつも走って逃げました。ガラスを通しての撮影ですので、レンズの特徴を見るには至りません。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 水族館のゲーム機
 併設のゲーム台まで魚関係です。しかし大砲や網で魚をやっつけます。魚は泳いでいるだけです。こういうものを水族館に設置してもいいのでしょうか。愛護精神とか、そういうことではなく、魚は食べるものという認識のようです。鑑賞したのは"食品"だったのでしょうか。食品観賞後にやっつけると。全体で6名プレイ可能な台ですが3名分は壊れていました。1年後は全部壊れているのでしょうか。ちなみに真面目な話、ゲームセンターに行くとこれで生計を立てている人がいます。勝ちやすいようです。山のようにコインを積んでいます。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 珈琲庁
 こういう光でもかなり鮮明に写ります。変な癖も出ずに割と普通に写ります。コントラストは高めです。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 三里屯の屋外カフェ
 暗い環境ばかりでいささか物足りなさがありますので、すぐ近くの三里屯というところに行きます。カフェがたくさんあるショッピング街という感じのところです。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 ポーズをとる娘と写真を撮る父
 日曜ということで親子での散歩が多く見受けられます。シャープネスよりもコントラストが高い方が際立っています。色乗りがこってりした感じです。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 アップルストア
 中国アップルストアの一号店はここか、上海の南京東路のどちらかです。ガラス張りなので、人でごった返しているのが外からもわかります。製品など撮影をしてはいけないので、外からこのように撮影していても私服警備員が来ます。アップルの制服の人が喧嘩するとイメージが悪くなるので私服の人が来ます。しかし人を撮っていたためか何も言われませんでした。至近距離から睨まれていましたので、撮ったものをみせてやりました。なぜかうれしそうでした。ガラスに反射して虹のように何かが写っていますが、これも奇麗に出ています。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 ベンチに腰掛ける他人
 三里屯は北京で最もファッショナブルなところの1つなので、望遠レンズを付けた多数の人が一列に並んで通っていく女性を撮影します。カメラマンには女性もいます。これは仕事であって、ゴシップ関係の女性誌に載せます。「最近の街のファッション」などと題して掲載しては、からかったようなコメントをします。お笑いが今一つの国なのでおもしろくはありません。左の女性は後でたまたま見たら標的になっていました。というより、これでは標的になりにいくようなものです。発色はビビッドに捉えられており樹木の色合いですら現実離れした感があります。こってりした色彩が出ますが、それほど強くもないといったところです。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 子供と話す親
 毒気の感じられる色彩感です。光の廻り具合で強く出ることもあるようです。しかも写りが安定的ではありません。収差の影響が感じられます。マクロスウィターのような優秀なレンズとしては珍しいことです。しかしこのレンズを"魔物"と呼ぶ人もおり、幾つかの偶然が重なると化けて違う表情を見せると言われます。もともと映画用のレンズですから、映画向けの収差を隠し味的に僅かに入れていると思われます。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 石と板の床
 割と近いところを撮っていますが、f1.8にしてはパースペクティブが広いような気がします。これもやはり映画用だったからでしょうか。

ケルン Kern マクロスウィター Macro-Switar 50mm f1.8 通りを見る
 屋外でも人工光が支配的になる環境では濃厚な雰囲気になります。フランスと南ドイツの個性を合わせ持った感じがあります。

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